平成21年6月のお便り

 風薫る5月もうち過ぎて早6月の声を聞くようになりました。4月の最後の週末には20?30cmの雪が降るなどびっくり現象もありましたが、やっと本格的な春から足早に夏を迎えようとしています。本当に日が経つのが早く、今は朝は3時半くらいには明るくなってきて季節が変わってきたことを実感しています。

 今は、アンガスのベビーラッシュッで4月?5月にかけて14頭の子牛が誕生しました。そのうち3頭が生れてすぐに、カラスと狐に襲われて食い殺されるという悲惨な状況があり、今は生れてすぐに親子で牛舎に収容して育てています。最近はまたまた冬眠から覚めたヒグマの出没もあり、さらに警戒を強めているところです。人間もつまるところ殺して食べてしまうわけですから同罪ではあります。彼らも生きて行くための手段であって責めるわけには行きませんが、少なくとも飼育している牛たちは人間が将来食するために餌を与えて管理しているものなのだから、勝手に殺して食べてもらっては困るわけで、防衛して行くしかありません。

 私は、毎週2回、牛の出荷に立ち会っています。哺育期から育成期・肥育期と大きくなって出荷の時期を迎えるわけですが、体重の乗っていそうな牛を選んでいきます。選んでいる時、ふっと私ってすごいことをしている、この何の罪もない牛たちに死刑執行を言い渡しているんだ、そんな気になることがあります。そして、出荷台に載せる時に、大概の牛は緊張感がみなぎっていて中にはガンとして動かなくなる牛もいます。感じているのです。だから本当に全てを大切にしなければならないと思います。

 豚舎の方でもお産が連日続いています。先月から今月にかけて160頭もの子豚が生れています。中には親豚に踏み潰されてしまう子豚もいます。多頭飼育になればなるほどそういった事故はつきもので、それは致し方ないものだとされてしまいがちです。小規模の農家がたくさん出来てきめ細かな管理が出来る仕組み、それで成り立って行ける社会的なシステムが出来ればと思います。そういった方向に少しずつ回帰して行くターニングポイントに今いることもまた確かなことだとは思いますが...、まだまだ時間はかかりそうです。

 農場全体の状況では、4月のお便りでお伝えした通り、敷料のオガクズやバークの不足の事態が充分に予想されるところから、発酵床として堆肥を再利用できるシステムを作るべく取り組んでいます。堆肥を何度も繰り返し切り返すことで発酵が進み、アンモニア臭もなくなり水分率も下がって再利用することが出来るようになります。うまくいけば、牛舎や豚舎で床に敷いた状態の中でも発酵を続け、その場所で新たに糞尿を分解して行くようになります。それが出来るようになればさらに良い状態の堆肥を作ることが出来、購入する敷料もずっと少なくてすみます。以前から取り組んでいたのですが、さらに強化して本格的に動き始めているところです。牧草畑への堆肥撒布も始まっています。

 食品加工の方では、コロッケやメンチカツ、ハンバーグの受注も増えてきて忙しくしています。今まで利用していなかったものも商品化していこうと工夫しています。今回、テールの先の部分がスープを取るのに充分使えますので、商品化しました。数量に限りがありますが、個人の方にのみご紹介する予定です。とても美味しいスープが取れますのでどうぞ使ってみてください。また、前回牛肉を値下げさせていただきましたが、豚肉とその他の加工品もそれぞれ5%の値下げをさせていただきます。気候が良くなってきたせいか、どんどん豚が大きくなってきました。寮の前の野菜畑にコンフリーがはびこってそれを食べ尽くしてもらおうと仔豚たちを放牧しました。畑をしきりに穿り返していますが、早くにコンフリーを撲滅してもらって秋野菜は栽培したいと思っています。

 それではご注文お待ちしています。

(有)興農ファーム(清水記)
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