7月も後半に入り、1年も半分以上が過ぎました。今年はこちら北海道は雨が多く、何だか本格的な梅雨の季節のような毎日です。一番牧草にも全く手がつけられない状態で、こんなに刈りはじめが遅れたことはいまだかつてありません。北海道に梅雨はないといわれてきましたが、南の国は亜熱帯気候に、北国は温帯気候の典型にと変化してきているようです。温暖化の流れはもう止めようがないところまで来ていることを実感します。私たちにとっては、冬は暖かく夏には夏らしい日が多くなって悪くはないなという正直な感じはありますが、各地で異常な現象が起きていてとても不気味です。いつ自分のところにもそういった事態が起きてくるのか、誰もが戦々恐々としているのではないでしょうか。
政治も経済も大きく変化しようとしている今日、何が最も優先されるべきものか、その見極めが極めて重要な時に差し掛かっています。日本列島の本当に東の果てに位置するところから眺めていると、そして日々命に向き合っていると、それらがよく見える気がするのです。このままではいけないと多くの人が気づき行動を始めている今、きっと何かが変わってくると思います。
自然や世界の諸事情の荒波を大きく受けながら、農場も多くの紆余曲折の中をやっとの思いで生き延びてきました。今現在は不況のあおりを受けて売り上げは下降線をたどっているので大変ですが、家畜たちはみんな基本的に元気だし、若者たちが元気なのでそう心配はしていません。経営の基盤である生産体制が立ち直ってきましたので、今は販売先を若干拡大して、各組織の落ち込みをカバーできるよう進めています。何とかなると思っています。
売上の落ち込みは、すそ物といわれるウデ・モモ・バラを中心の商品(切落としとか小間切れ、ミンチ)が大量に出て、高級部位といわれる部分が売れないという現象を引き起こしています。牛肉では特にそういった現象が激しく、ロース部位が大量に余ってきています。1頭から取れる部位の重量は限られているので屠畜せざるを得ないのです。それで今回サーロインステーキとロースしゃぶしゃぶ用を大幅値下げでご提供いたしますので是非ご利用ください。
さて、今回はアンガス牛をご紹介いたします。一昨年の秋に生まれた子牛が大きくなって先月屠畜しました。放牧して自然交配、自然分娩、そして母さん牛のおっぱいを充分に飲んで草をしっかり食べて育ちました。薬剤の投与はワクチン含めて一切行っていない元気牛です。現在の興農牛の飼育方法もこの通年で放牧しているアンガスを観察しながらより本来の牛の生理を生かした飼育方法へと近づけて改善を図ってきました。お天気が良くて気候の良い時期はそれは美しい風景ですが、通年で放牧するというのは決して生易しいことではありません。雨の日、風の日、吹雪の日と1年の内半分近くは穏やかではない日です。キツネやカラス、果ては熊までもが狙っている中を生き抜いてきたアンガスたちです。
お便りをお届けするのが大幅に遅れてしまったので申し訳なかったのですが、親しい方への贈り物にも喜ばれるものとして、お中元用にセットのものを企画しました。お盆休みのお土産や親しい方への贈り物等にもどうぞご利用下さい。その他にも加工品やお肉との組み合わせで贈答用の企画をご紹介します。
7月に入ってから、本当にたくさんの方々が農場を訪ねて下さいました。まだまだ行き届かない部分はたくさんありますが、少しずつ誇れる農場へと生まれ変わりつつあります。7月後半から8月にかけても高校生、大学生の研修生も来ることになっていて、楽しみにしています。コンフリー畑になってしまった我が農場の野菜畑にコンフリー退治をやってもらおうと豚を放牧したのですが、コンフリーだけ食べ残してくれました。さて今後はどうすれば良いのでしょう。1本ずつ引っこ抜くしかないのでしょうか?誰か妙案があったら教えてください。
暑さが本格的になってくる夏、夏バテ防止に当社の生命力のある美味しいお肉や加工品を食べて、元気でお過ごしください。それではご注文お待ちしています。
平成21年7月吉日
(有)興農ファーム(清水記)



