お取引様 各位
平成23年7月22日
(有)興農ファーム
貴社益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。
いつも当社の商品を御愛顧下さいましてありがとうございます。
この度、東日本大震災並びに福島原発事故により大変な事態となっております。被災された方々には、衷心よりお見舞い申し上げますと同時に、この困難な事態を打開し復興に向けて共に鋭意努力していきたいと思っております。
とりわけ、今現在、福島で飼育されていた牛からセシウムの検出が明らかになり、日に日にその範囲は広がってきております。各地よりお問合せが来ておりまして、当方で飼料全般につきまして情報を公開し、安全安心の食料供給の責任を果たしていくべく、文書をお届けいたします。
弊社で飼育している牛と豚の飼料は、国産(道内産が主)が約85%で、輸入物が約15%となっています。国産飼料は小麦・大豆・雑豆・ビートパルプ・もみ殻・米糠・じゃがいも・酒粕・醤油粕・糖蜜等で輸入穀物はトウモロコシ・大麦・燕麦で、牛豚共に発酵飼料にして給餌しています。牛の牧草の割合は15%前後で、自家産で化学肥料・農薬等化学物質の一切入らない堆肥のみで育った牧草を給与しています。今のところ放射線の被爆の可能性はないと判断しています。
当農場から約30km離れたところの中標津町にある根釧農業試験場では、放射線量の測定を長年継続して計測しており、そのデータによりますと、過去3年間の記録とほとんど変わりない数値で推移しており、この地域まで今回の放射線の放出の影響は出ていないと言って良いと思われます(北海道農政部で情報を公開しています)。因みに7月11日の測定値がヨウ素は未検出、セシウム137は11.7ベクレルで、北海道のこの3年間の数値が14~19ベクレルで非常に低い数値ですが、これが検出されるのは、チェルノブイリの事故の影響だろうと言われています。また、この11.7ベクレルを放射線量に換算すると0.000152ミリシーベルトとのことにて、極めて低い数字であることは確かですので、この地域の牧草については心配ありません。
ただ今後につきましては、様々な要素が絡んできますので、飼料の入荷先でのチェックと合わせて、食肉そのものの検査まで踏み込んでいく必要もあろうかと考えておりますが、個別対応できるような内容でもありません。屠場である畜産公社で全頭検査を実施してもらうのが一番良いのですが、それもまた大変な作業になりますし、その仕組みを作るにはまた相当な時間とお金のかかることになります。今のところその予定はないとの回答をいただいております。事態を冷静に見守りしかるべき対応はしていきたいと考えております。
とりあえずの今現在の状況についてご報告です。状況の推移を見ながら随時お知らせ等をお届けいたします。大変な時代となってしまいました。何かありましたらご一報くださいますよう、今後ともよろしくお願いいたします。
以上
皆様お元気でお過ごしでしょうか?お便りが大変遅くなりましてすみません。毎日慌しくまとまりのない日々を過ごしております。夏とは言え今年は当地では肌寒い日も多く、冷夏なのではないかと思うくらいです。来週からは牧草の収穫作業も始まり、またあわただしさも倍増されてくることでしょう。皆それぞれの部署で頑張っております。
さて、福島原発事故による放射能汚染は、更なる深刻な事態へ突入しつつあるのではないかという不安が広がっています。高濃度に汚染された稲藁を食べた牛のお肉からセシウムが検出されました。こちらの牛肉・豚肉は大丈夫かとのお問い合わせもいただいております。今のところ、当農場から30kmほど離れたところの、中標津町にある根釧農業試験場で定期的な検査を行っており、その数値を参考にしていきたいと考えております。直近の7月15日の結果は過去3年間の平均数値とほぼ同程度の数字となっています。ヨウ素は不検出でセシウムは11.7ベクレルで限りなく0に近い数字です。これは、過去世界で行われてきた核実験とチェルノブイリ原発事故で拡散された放射能汚染の結果のものと言われています。今後も監視を続けながら、安全・安心な食材をお届けしたいと考えております。
《生産現場からの報告...畑作の本格開始です!》
畑に播いたジャガイモ、菜種、蕎麦、小麦は順調に生育しています。大豆は残念ながら種が古かったせいもあり発芽が悪く、諦めて蕎麦を蒔きなおしました。自給野菜も何とか出来はじめ、寮の食卓や従業員が家に持って帰ったりしています。人手が増えたことで畑作も本格的なスタートが出来、中古ですが畑作用トラクター、播種機、除草機、ジャガイモ播種機、芋ほりデガー等を揃えました。風にそよぐ牧草風景もなかなかいいものですが、畑に播いた種が芽を出し育つのは、又牧草とは違うわくわく感があります。
それからもう一つ新な試みが養蜂です。牧草のクローバーの花や、ジャガイモ、菜種、蕎麦の花から蜜を採取するため、西洋蜂ですが蜂の導入をしました。豚舎の近くの木の下に巣箱を設置しましたが、唯一の心配は熊が巣箱の蜜を狙い襲わないかです。電気柵で巣箱の周りを囲みましたがどうなるか判りません。一昨年、放牧地でお産をしていたアンガスの母牛が熊に襲われ犠牲になっていますので、心配ですが、そもそもここは熊の生息地だった所に人間が勝手に入ってきて開墾をしたのですから、元々の地主は熊さんたち野生動物なのに勝手なことを言うなと言われそうです。蜂の巣箱は襲われたくないと言う身勝手さに、熊たちは呆れているかもしれませんね。
私たちが入植以来年頭にあったのは、一つには畜産の餌が大半輸入物で力を入れれば入れるほど、海外の地力を奪い、水を奪い、家畜糞尿だけがたまり糞尿公害と言われること、二つ目は畜産だけやっていても国の穀物自給率に貢献しないどころか、逆に畜産をすればするほど国内穀物自給率の足を引っ張ることになり、規模の拡大はその仕事に追われ自分たち自身の自給が出来ないことになり、農業本来の道から外れていくことになることでした。確かにここの気候は冬は猛吹雪に襲われ2日も3日も道が開かないこともしばしばで、夏は夏で気温は上がらず、3時過ぎると霧で視界不良になるほどでしたから、作物を作ることは限られています。ですからこの地帯は酪農しかできないとなったのですが、何とかして自給に貢献する農業にしたいというのが私たちの念願でした。
おりしも地球温暖化が叫ばれ、CO2削減が国際的課題になっていますが、私たちにとってこの温暖化は畑作を開始する大きな環境変化でした。確かに温暖化は流氷の出現を減らし、その影響は特に漁業には大きく昆布の成長を阻害し、まだら漁の激減をもたらしています。皮肉なことに温暖化で霧は出なくなり、畑の地下凍結も浅くなり、5月末でなければ、畑起こしが出来なかったのが5月の初めには畑に入れるようになっているのです。この3年間栽培試験をしてみて、小麦、大豆は少々不安もありますが、ジャガイモ、蕎麦、菜種は収穫は間違いないと確信しました。自給野菜についても、かなりのものが路地でもできます。特に驚くのは豆が路地で出来ている事です。温暖化はかなりの勢いで進んでいるのが実感できます。このような矛盾を抱えながら、有畜複合農業を実践に移していこうと思います。
考え方としては、畑は基本的に人間の食べる者を生産する場として位置付けながらも、家畜飼料は人間と競合せず国産化100%、牧草地は休耕畑と位置付けるを基本に作付を考ますが、温暖化とはいえ寒冷地であることは変わらず、家畜糞尿を使った堆肥化は欠かせません。ですから畜産を軸にした輪作体系を確立する必要があります。今年は体系立ててやるのは初めての事ですが、草地を更新する予定の牧草地に豚を放牧し、豚に牧草を根ごと食べさせ、その跡地に菜種、蕎麦、ジャガイモ、大豆、小麦を作付けし、収穫後再び牧草の種子を播種し、牛を放牧、採草をする、この体系を5年から6年の周期で確立が出来ればと思っています。収穫した菜種、大豆は食用油を搾り、その絞り粕を家畜飼料に利用、蕎麦は蕎麦殻を牛の飼料に利用、小麦は籾殻は牛の飼料に利用し、麦殻は寝藁として利用、ジャガイモは食用、加工に適さないものを家畜飼料として、家畜飼料専用畑としての利用はせず、人間と家畜が畑で競合しない体系を作りながら、国内穀物自給率の足を引っ張らない農業をしようと思います。
以上のように、この困難な時代を乗り越えるべく私たちは畑作を始めました。結果として循環型の農業を質的に前に進め、日本の農業の再生を図ることができる一つのやり方だと考えています。
それでは、御注文お待ちしています。
(有)興農ファーム(清水 記)
7月8日、標津町の学校給食には、弊社のハンバーグが
使われる予定です。
学校給食の献立では、和風ハンバーグとなっていますので、
給食センターの皆様が和風にして提供してくれるでしょう。
児童,生徒,先生のみなさんがハンバーグを美味しく食べて、
喜んでもらえたらと思います。